10分で分かる！クスリが効く理由

今回は、クスリを飲んだ時に、どのように効果が出るのかを説明します。

クスリを使った時の効き方は、クスリの種類や使う人の年齢によっても様々です。特徴を知ることで、効くまでの時間や、飲み方の注意点なども知ることができます。

では、早速解説始めましょう。

クスリを飲んでから体の外に出るまでの順番はこうなります。

① クスリを飲む

②体内に吸収される

③目的地に到着

④目的地にクスリの成分がいっぱい集まったら効果発現❗️

⑤クスリは代謝され、尿中などへ排泄

⑥体の外へ排泄される

この①から⑥までのことを「クスリの生体内運命」と言います。

代謝とは、クスリが体の中で性質を変えられることです。主に、体の外に出やすくなります。

クスリが体に効くことを「薬理作用」と言います。

薬理作用を示すためには、クスリが目的地までいく必要があります。

そうです。目的地に着くと体の細胞にあるスイッチ（受容体）とくっついて効果が出ます。

こはるさん。クスリを飲み過ぎると、どうなりますか？

正解です。

クスリを飲み過ぎると副作用の原因になります。

副作用は、クスリによって様々です。ただ、クスリが少な過ぎると効果が出ません。なのでクスリには、その人にあった適正な量が決まっています。

そうですね。

体重や年齢でも変わりますし、腎臓の機能や性別・病気の重症度でも変わる場合もあります。

まずは、クスリの安全な量の説明を表で見てみましょう。

次にクスリの効き方の違いについて見てみましょう。

そうなんです。

クスリによって、効き方は様々です。一覧で見ていきましょう。

このようにクスリは、病気や使う人の特徴に合わせて効き方が様々です。クスリ自体の特徴でもあれば、各メーカーが工夫して効き方を調整している場合もあります。

リガンドとは、

体の中の目的地（薬物受容体：レセプター）にくっつく物質です。クスリの成分やクスリで活性化された物質のことを言います。

そうです。

リガンドは、アゴニスト（作動薬）とアンタゴニスト（拮抗薬）の2種類があります。アゴニストは目的地の受容体にくっつき、元気にしたり弱めたりします。アンタゴニストは、目的地の受容体に「ふた」をして、くっつけなくする役割があります。

否定的なことを「アンチ」とか言いますよね。「アン」は何かを邪魔すると覚えれば難しくないですよ。リガンドの種類を表にまとめてみましたので見いてみましょう。

アゴニスト＝活性、ではなくて、アゴニスト＝くっつく　と覚えた方が良いですね。

拮抗とは、作用がぶつかり合って効果が弱まることを言います。ここからは、アンタゴニストの拮抗作用について詳しく説明します。

大丈夫です。

では、一覧で見て行きましょう。

同じところに効くクスリを同時に飲んでも意味がない場合もあれば、同じ目的でもクスリの目的地が違えばより効果が出るものもあります。

次に、「薬物感受性」について説明します。同じクスリで量が同じでも人によって効き方が異なります。

そうなんです。

人種、性別、年齢、遺伝子、持病などなど、様々な要因で異なってきます。

ですから、クスリは飲み始めてからの体調の変化がどうなるかを、しっかり調べる必要があるんです。では、薬物感受性に関しての注意事項を5つ紹介します。

クスリの効き方には色んな特徴があることを理解出来ましたか。

くれぐれも、自分の判断でクスリを増やしたり止めたりしないで下さいね。